婚活で「理想の年収」を条件に挙げる女性は少なくありません。しかし、婚活市場での男性の年収事情を正しく理解している人はどれほどいるでしょうか?本記事では、結婚相談所のデータや婚活アンケートを基に、男性の年収の実態と女性が抱く理想とのギャップを徹底解説します。さらに、年収だけにとらわれるリスクや、幸せな結婚生活を叶えるための「お金」の正しい捉え方についても詳しく紹介します。婚活を成功させるために、年収をどう考えるべきかを一緒に見直してみましょう!
1. 理想の年収ランキング:データから見る現状
婚活女性が男性に求める理想年収ランキング
婚活市場において、女性が男性に求める「理想の年収」は、現実とギャップがあることがしばしば話題になります。ここでは、婚活アンケート結果や結婚相談所のデータを基に、理想年収ランキングを解説します。
- 理想年収の中心値:女性が結婚相手に望む年収として多く挙げられるのは「500万円以上」。
具体的には「400~500万円」が最も多く、次いで「500~600万円」層が続きます。 - 年齢層による違い:
- 20代女性:理想年収「400万円以上」が最多。一部では「600万円以上」を希望する声もあります。
- 30代女性:年齢とともに理想年収の幅が広がり、「500万円以上」の割合が増加。
- 40代女性:「600万円以上」や「700万円以上」を希望する割合が高くなります。
年齢層 | 理想年収 | 次に多い理想年収 | 特徴 |
---|---|---|---|
20代女性 | 400万円-500万円 | 300万円-400万円 | 経済的安定を重視しつつ、現実的な範囲で理想を設定する傾向がある |
30代女性 | 500万円-600万円 | 400万円-500万円 | 理想の年収がやや高くなり、経済的余裕への期待が増える年齢 |
40代女性 | 600万円-700万円 | 500万円-600万円 | ライフステージを見据えて、高年収を希望する割合が急増する |
また、女性が男性に求める最低年収は下記のパーセンテージとなります。
最低年収 | 希望率 |
~300万円未満 | 6.7% |
300万~400万円 | 12.4% |
400万~500万円 | 21.8% |
500万~600万円 | 19.7% |
600万円以上 | 8.9%~3.7% |
2. 婚活男性の平均年収の実態
婚活市場で女性が男性に求める理想年収と現実の収入には、大きなギャップがあります。この章では、男性の年収データを詳しく分析し、婚活市場の現実を浮き彫りにします。
現実とのギャップ:男性会員の年収分布
一方、結婚相談所に登録している男性の年収分布は以下の通りです。
年収層 | 男性の割合 (%) | 特徴 |
---|---|---|
100万円未満 | ほぼ0% | この層はほぼ在籍なし |
300万~400万円 | 13% | 若年層を中心に一定割合で在籍 |
400万~500万円 | 25% | 結婚相談所の男性会員で最多の年収層 |
500万~600万円 | 22% | 比較的高年収とされるが、全体の中では2番目に多い層 |
600万~700万円以上 | 38% | この層以上を理想とする女性もいるが、実際の割合は理想を下回る |
年齢別・地域別に見る婚活男性の平均年収
婚活男性の平均年収は、年齢や地域によっても大きく異なります。
年収層 | 平均年収(男性) | 解説 |
---|---|---|
20~24歳 | 約230万円 | 新卒やキャリア初期のため、低めの年収。 |
25~29歳 | 約270万円 | キャリアが安定し始める年代。婚活市場では少数派。 |
30~34歳 | 約300万円 | 結婚を意識する年代。平均年収はやや上昇。 |
35~39歳 | 約340万円 | 婚活男性のボリュームゾーン。ただし理想年収とのギャップが拡大。 |
地域 | 平均年収(男性) | 解説 |
---|---|---|
都市部(東京、大阪) | 400万円~450万円 | 高年収層が多いが、生活コストも高い。 |
地方都市 | 300万円~350万円 | 地域経済に依存し、年収水準は都市部より低い傾向。 |
農村部・地方郡 | 250万円~300万円 | 地域特性により平均年収が最も低いゾーン。 |
年齢が上がるにつれて希望年収は上がり、地域別では東京大阪が最も理想年収が高いことが分かりますね。
未婚男性と既婚男性の年収比較
また、未婚男性と既婚男性年収に大きな差があることを理解することも重要です。
既婚男性がキャリアの成熟期に入る一方で、未婚男性は初期または中期段階にあるためです。
地域 | 平均年収(男性) | 解説 |
---|---|---|
未婚男性 | 約330万円 | 結婚適齢期ながら、収入が既婚者と比べ低い。 |
既婚男性 | 約440万円 | 年齢が未婚男性より高いこともあり、収入が高い。 |
30代前半では、未婚男性と既婚男性の平均年収に約100万円差が見られます。
女性が理想とする年収とのギャップ
いかがでしたか?女性の理想年収と男性の現状の収入を比較するとギャップがあることが理解できたでしょうか。
女性が求める理想年収に近い未婚男性は一定数存在しますが、
年収だけで足切りしてしまうと、選択肢が急激に狭まることが統計からも分かりますね。
3.婚活で女性が該当の平均年収を理想とする理由
女性が年収を重視する背景:経済的安定への期待
女性が男性の年収を重視する背景には、今後の結婚生活への期待や不安が隠れています。
結婚をして今よりも豊かな生活をしたいと思い描いている人も多いですし、出産や育児の将来を考えて一定の収入が欲しいという女性も多いでしょう。
※子ども1人あたりの育児費用は約1,500万円~2,000万円かかると言われている※
年収を求める女性の理由は様々ですが、どれも結婚生活を豊かに安定して暮らしたいという思いがあるのは共通しています。
近年では共働き家庭が増えていますが、それでもなお男性の収入に期待する女性が多いのが現状です。
「共働きだから男性の年収は気にしない」と考える女性は一定数存在しますが、
共働きでも男性に一定の収入を求める傾向が続いています。
社会的ステータスとしての年収
また、女性は結婚相手の年収を社会的ステータスととらえる場合があります。
自分や結婚の価値=パートナーの収入の高さ=社会的ステータスとしてとらえることもあります。たとえば、高収入の男性は以下のような印象を与えることがあります。
「現実的」だと思っている女性の理想
女性が希望するパートナー年収は男性の平均年収を遥に超えることがありますが、
婚活で設定する理想年収には現実的な最低ラインを指定するという場合が非常に多いです。
しかし、前章で説明した通り「女性の理想年収」と現実の年収のGAPは大きく乖離がある場合が多いです。「現実的なライン」だと思っていても、理想の男性年収はかなりの「好条件」に当たるのです。
このように、きちんと理想と現状のGAPを理解し婚活を進めることが重要です。
4. 年収だけを婚活条件とする落とし穴
婚活では「年収」が一つの重要な条件となることが多いですが、
年収だけにこだわることにはリスクが伴うということを理解しましょう。
ここからは、年収を唯一の婚活条件にすることが引き起こす問題や、それを避けるための考え方を詳しく解説します。
理想年収のみに絞ると機会損失が大きい
年収だけに絞ると、本来出会えるはずの多くの候補者を逃してしまう可能性があります。
婚活市場での現実
理想の年収層に該当する男性は全体の一部に過ぎません。
20代後半~30代前半で年収500万円以上の男性は、未婚男性の約15%程度。
さらに、年収700万円以上となるとその割合はさらに低くなります。
私の生徒さんであるAさん(30代後半女性)は年収600万円以上の男性を条件に結婚相談所にて婚活を始めましたが、該当する相手が少なく私と出会う前に既に1年もの婚活を行っていました。カウンセリングに入らせていただき、条件を年収450万円までに緩和したところそこから2ヶ月で見事結婚に至りました。決めては、「お相手の優しさ」と「家事や家のことなど2人で家庭を作っていく意志」を強く持っていたからということでした。
5. 年収は結婚生活のすべてを保証しない
結婚生活において、年収は重要な要素ではあるものの、それがすべてではありません。
年収だけを基準にした場合、以下のリスクがあります。
リスク1: 経済的に安定していても他の価値観が合わない
- 年収が高い男性が必ずしも家事や育児に協力的であるとは限らない。
- 趣味やライフスタイルが大きく異なる場合、結婚生活にストレスを感じることが多い。
- 時間やお金の価値観や性格が異なり思っていた結婚生活にはならなかった
リスク2: 年収の安定性が将来的に変化する可能性
- 高年収の男性でも、経済状況や健康問題で収入が減少する場合があります。
- 安定した生活には、働き方や貯蓄や収支バランスの管理も重要です。
リスク3: 年収は高いがお金の使い方が理想的ではない
- 高年収であっても、家庭や自分のためにお金を使ってくれない
- ギャンブル好き/浪費家で家庭は常にカツカツ
年収だけを追い求めて結婚するリスクもあることをしっかりと頭に止めておきましょう。
6.年収以外に考えるべき要素や婚活条件
結婚生活の満足度を左右するのは、収入だけではありません。
以下の要素を見落とすことで、幸せな結婚を逃してしまうことがあります。
年収以外に考えるべき婚活条件
年収以外に目を向けることで、婚活の幅が広がり、より良いパートナーに出会える可能性が高まります。
具体的な条件
- 価値観:
・家族や友人との付き合い方、結婚後の住む場所など
・子育てや家事の分担、将来のライフプランについて意見が一致しているか
・お金や時間の使い方に共感を持つことができるか
など - 性格や人柄:
・誠実さ、優しさ、ユーモアなど、日常生活を共にする上で人として大切な資質のあるなし
・自分の性格との相性 - 趣味やライフスタイル:
・趣味が似ている、もしくはお互いのライフスタイルを尊重できるか
・土日/平日休みなどお互いに譲歩できるか - 健康状態:
・長期的な生活を見据え、相手の健康やライフスタイルを理解することができるか - 女性関係:
・女性関係に不安はないか
・自分と男女に対する一致しているか
私の周りや生徒さんでも、お互いに人間性の基盤が整っており、価値観や趣味が合う結婚はいつまでも仲睦まじい関係性を保っている方が多いです。反対に、収入や顔のみを重視した結婚は男女関係のもつれや、性格の不一致でうまくいってない方が多い印象です。
きちんと、収入以外の条件にも目を向けられるよう将来を見据えたマインドセットしていきましょう。
7. 幸せな結婚生活を叶えるための年収の捉え方・働き方
結婚生活を幸せに送るためには、「年収」に対する考え方を柔軟にし、現実的な働き方を見直すことが重要です。
とはいえ、結婚生活を豊かに過ごしていくには、「お金」も重要な要素です。
ここからは、夫婦の価値観の共有やライフプランの構築、収入を増やすための方法について具体的に解説します。
お金に関してライフプランを共有する重要性とお金の増やし方
お金に関する価値観は結婚前にすり合わせを行うことが不可欠です。
以下の項目について、結婚前に話し合いをすることを強くお勧めします。
- 貯蓄の目標:
- 毎月どのくらいの金額を貯蓄するかを明確にする。
- 子どもの教育費や老後資金など、大きな目標を設定する。
- 支出の優先順位:
- 家賃や食費、趣味への支出など、どこにどれくらいお金をかけるべきかをすり合わせる。
- 借金やローンの管理:
- 結婚前の借金やローンがある場合は、その返済計画を共有する。
実例
Cさん夫妻は、結婚前に「結婚後同棲し貯金のため郊外に引っ越す」というすり合わせを行い、毎月の貯金額を設定。固定費用を減らすことで、将来を安定させるための貯蓄を増やす選択を行っていました。
2人で収入を増やすという考え方
共働き家庭が増えている現代では、夫婦で収入を増やす方法を考えることで、経済的な安定を築くことが可能です。
共働きという選択
- 世帯年収の増加:
- 夫婦で収入を合わせることで、より高い生活水準を実現できる。
- 片方の収入に依存しないため、リスクを分散できる。
- キャリア形成のサポート:
- 互いにキャリアを支え合うことで、個人としての成長も期待できる
実例
Dさん夫妻は、共働きで世帯年収を800万円以上に増加。
Dさん(女性)は育児休暇中にネットビジネスをスモールスタートし、子供と常に家に入れる体制を構築。
とはいえ、Dさんだけでなく旦那様も育児や家事を分担して協力することで双方が自分のキャリアを築きつつ家庭を大切しており、夫婦円満な生活を送っている。
副業やスキルアップの活用
共働き以外にも、収入を増やす方法として以下が挙げられます。
- 副業:スキルを活かしてフリーランスやオンラインの仕事を始める。
- スキルアップ:資格取得や専門知識の習得で、キャリアアップを目指す。
近年では副業が認められる企業が増えつつあり、家庭と両立しやすい働き方が注目されています。
節約術で家計を管理する
収入を増やすだけでなく、家計簿など見える化を行い出費を減らす工夫も大切です。
効果的な節約術
- 固定費の見直し:
- 家賃、保険料、通信費など、毎月発生する固定費を削減。
- 例:格安スマホプランに変更することで年間数万円の節約。家賃相場の安い場所に引っ越する。など。
- 不要な支出の削減:
- 衝動買いや無駄なサブスクリプションの解約。
- 大きな買い物は計画的にタイミングやセール時を狙って検討する
- ポイントや割引の活用:
- クレジットカードのポイントや電子マネーを活用。
婚活において「年収」を柔軟に捉えるためのマインドセット
いかがでしたでしょうか。
婚活においての「年収」の理想と現実のGAP、年収のみを重視するリスクについてご紹介させていただきました。
まずは、自分の理想とする結婚生活のビジョンを描き、
その上で年収や他の条件がどのくらいの重要度を現実的に改めて考えましょう。
世帯のお金は、自分やパートナーの努力、生活の仕方で増加させることができます。
年収の多少にこだわらず、総合的に誰とであれば自分が幸せになれるかを重視し、
多角的に考えパートナーを見つけることをおすすめします。